暖かい土曜日2020年04月04日

春の公園

20度越えのポカポカ陽気。近所の公園は桜と新緑の切り替え時期でとてもきれいです。風が少し強くて桜が散っていきます。
例年の花見の宴会はありませんが、それなりに人は出ています。
電車で行くような繁華街は人通りがないようですが、歩いて行ける公園はにぎやかです。
子供は元気に遊んでいますがちょっと心配です。
平和そのものの春の休日に、実は見えない困った奴らが漂っているかもしれないという現実を受け入れて意識するのはなかなか難しいです。
神経質になりすぎても参ってしまうでしょうし。
私は一人、寄贈いただいた膨大な資料の整理に没頭しました。
家の中で一人でやれることがたくさんあるので助かっています。

松本市立博物館閉館延長2020年04月04日

松本市は3月26日に再び閉館した市立博物館他の市営施設について、4月6日としていた閉館時期を「当面の間」として、閉館の延長を発表しました。
長野県内はまだ感染者は少ないのですが、全国知事会が感染地域からの観光自粛を求めたことや、東京で感染者が急増していることも影響しているものと思われます。

ゴールデンウィークに観光客を呼べないという事態は観光業界には大打撃ですが、今の状況だと連休に東京や大阪から皆さん来てくださいとはいかないでしょう。

当館のリニューアルオープンの予定は延期せざるを得ない状況です。

今日はちょっと寒いです2020年04月05日

今日は少し寒くなって、夕方、小雨が降ってきました。
そのせいか少し人通りも少ないようです。
東京では患者さんが1000人を超えたというニュースが流れています。
週明けには緊急事態宣言も出るのではないでしょうか。

当館のリニューアルのスケジュールについては今週中に発表の予定です。皆さん外出できないせいか、ホームページを見ていただいているようです。しばらく新館の準備で更新が滞っていましたが、これから更新していきますのでよろしくお願いします。

リニューアルオープンを延期します2020年04月05日

本日、ウェブによる理事会を開き、4月29日に予定していたリニューアルオープンを延期することに決定しました。
延期は当面の間とし、ウィルス感染の状況を見てスケジュールを決定するものとします。情報は本ブログおよびホームページにて発表します。

緊急事態宣言2020年04月06日

予想されたことですが、緊急事態宣言が出ることになりました。
私の住んでいる横浜市も宣言の対象に含まれていますので、他府県への旅行は自粛を求められます。
まずはこの事態を早く収束させられるよう、身近にできることを進めていこうと思います。

思えば、年が明けてからほとんどの週末を松本で過ごし、博物館の閉館、移転、新館の工事、整備に費やしてきました。おかげで準備はほとんど整い、後は周辺の片付けと細かい整備を残すまでになりました。
新しい施設を作る作業は楽しく、その時は疲れを忘れるのですが、このまま続けていたら過労で倒れていたかもしれません。
先週末は久しぶりに自宅でゆっくり過ごしました。
出かけられないと思うとストレスがたまりますが、ここはひとつ頭を切替えて、週末はゆっくり休みながら時間をかけてオープンの準備を進めたいと思います。

工芸の五月2020は中止になりました2020年04月08日

毎年参加していた松本のクラフト関係の一大イベント、「工芸の五月」について、本日正式に開催中止が決定したとの連絡がありました。
5月末に開催される「クラフトフェアまつもと」については10月への延期が予定されています。夏ころには落ち着いていると良いのですが。
クラフトフェアの前に、ゴールデンウィークもどこへも行けない連休になりそうです。緊急事態宣言の一応の期限となっている連休明けがひとまずの区切りになると思います。それまで頑張る、いや、長丁場ですから頑張りすぎないようにこの状況に慣れていきたいです。

緊急事態宣言その後2020年04月09日

緊急事態宣言が出て2日、ここ横浜の住宅街では、いくらか人が減ったかなという感じです。盛り場やビジネス街と違って人が住んでいるのですから仕方ないのかもしれませんが。なんともマイルドな「緊急事態」です。
いろいろ心配してあれこれ議論しているうちにどうにもならなくなったら困るのですが・・・。生活は守らなくてはいけませんが、やれることは精一杯やれればと思っています。

せっかく準備した博物館ですが、リニューアルオープンを延期したためにご覧いただけないのは残念ですが、その代わり、従来から開館しているバーチャル・ミュージアムの充実に今まで以上に力を入れていきます。これからご自宅で過ごす時間も増えてくるものと思います。当館が皆様にとって少しでもお役に立てるようであれば幸いです。よろしくお願いします。

アンサンブルステレオを展示しました2020年04月11日

ナショナルステレオ

横浜は今のところ良い天気です。
家にいる分にはニュースさえ見なければいつもの静かな土曜日です。

松本では現地スタッフの手で展示の準備が続いています。
今日は、甲府にお住まいの方から寄贈いただいたナショナルのアンサンブルステレオを展示しました。予定して空けていたスペースにぴったり収まりました。

これは、一体型のアンサンブルステレオとしては最後期にあたる1967年のモデルで、それまでのピアノフィニッシュから木目の仕上げになり、デザインに和風の要素が取り入れられています。「潮」という愛称が付けられていました。家具調テレビが流行り出したころで、和風の愛称が流行っていました。給料がまだ2万円に届かない時代に8万円台と高価なモデルです。この上にはグッドデザイン賞を受けた「飛鳥」(12万5千円)がありますが、これは別格といえるモデルですので、この「潮」が当時の一般向けのステレオでは最上級機ということになります。

フィルモン2020年04月15日

フィルモンとRE-45

今日は新館の新しい展示品の紹介です。
SPレコードというと、1枚の片面で3―5分程度しか録音できませんが、戦前の1938年に、独創的な発明で35分の長時間再生を実現した日本オリジナルの「音帯」を使うレコードがフィルモンです。
レコードと同じ溝が、映画フィルムと同じ35mm幅のセルロイドフィルムに刻まれ、エンドレスになっています。
長時間録音と高い性能を実現した画期的な製品でしたが、「音帯」の制作、製造には大変な手間とコストがかかり、再生機も専用となるため高価でした。戦争の激化で電蓄の生産そのものが禁止され、フィルモンは1940年に短い生涯を終えました。

このためフィルモンの再生装置はごくわずかしか残っていません。
当館ではリニューアルにあたって、これまで長い間収蔵庫に保管していたフィルモンの電蓄を今回展示することになりました。このようなコンソール型は、数少ないフィルモンの中でも高価すぎて特に生産台数が少なく、他に現存するものは確認されていません。展示品は円盤録音用のカッターまで備えた特注品と思われるものです。残念ながらアンプ部の欠品が多く、音帯も所蔵していないことから動作させることはできません。

この貴重な電蓄を写真のように第1展示室の中央に、アメリカ製電蓄の名機、RCA Victor RE-45 と並べて展示します。
未来技術遺産にも指定された日本オリジナルの電蓄をぜひご覧いただければと思います。

緊急事態宣言全国へ2020年04月17日

春の博物館前
昨日、緊急事態宣言が全国に拡大されました。
松本市はちょうど桜の季節です。
いつもこのブログでは、「信州にお越しください」と締めくくっていたのですが、今回は、とても悲しいことに「しばらくは来ないでください」ということになりました。

コロナ疎開などという言葉ができているようです。
静かな人里離れた別荘地にいれば安心、と思うかもしれませんが、正直なところ地方の医療環境は想像以上に貧弱です。
蜂に刺されただけで注射を打ってもらうのに診療所まで車で30分、救急車が来るのに普通に1時間などということは珍しくありません。ふらふらになって休日診療の医療機関を教えてもらおうと駐在所に寄ったら新聞記事を探し始める始末。警察もあまりたよりになりません。結局知り合いに日赤病院(ここがいつでも開いていることくらい誰でもわかる)まで1時間かけて車で送ってもらいました。以上は私の実体験です。
今では笑い話ですがその時は命の危険を感じたものです。

このウィルスの厄介なところは、感染しても無症状か軽症でいることが多いことです。
私も今は体調に何の問題もありませんが、すでに感染しているかもしれません。あえて地方に行くことは現地で体調が悪化した時に周りに迷惑をかけるだけでなく、自分の命も危険に晒すリスクを負うということです。普通に家の中で暮らしていれば日本全国どこへ行っても同じです。都会から地方へ出るのはやめましょう。

という私も特定地域の横浜市在住のため、当分の間信州に足を踏み入れることはできません。
できる限り家から出ないで早めに収束させて、安心して信州に、また、リニューアルなった当館へも来ていただけるようになればと思っています。

写真は昨年の当館(旧館)前の春の風景です。