表紙が決まりました2020年12月02日

表紙

著書『ラジオの技術・産業の百年史』の表紙が決まり、出版社や電子書店サイトにも公開されました。発売は年末になります。皆様よろしくお願いします。

来年の企画展は「焼け跡のラジオ」です2020年12月09日

チラシ表紙

来年の企画展は「焼け跡のラジオ」と題して終戦直後のラジオを取り上げます。空襲で多くの大都市が焼け野原になり、衣食住にも事欠き、外国に占領されるという中で、日本は復興を果たしていきました。
季節が変わるごとに物価が倍になるという信じがたいハイパーインフレの中で、とにもかくにも形にしてラジオを生産していたというだけでも大変なことだったと思います。この時代のラジオはけっして立派なものではありませんが、設計、製造に携わった技術者たちの戦後の新しい時代にかける思いが伝わってくるように思います。

この時代の息吹が感じられるような展示にすべく、準備を始めたところです。

おうちミュージアム交流会に参加しました2020年12月12日

ストーリーテリング

コロナ禍で、学校も博物館も閉まっていた時に、全国のミュージアムが連携して子供たちにデジタルコンテンツを提供する試みの「おうちミュージアム」が作られ、当館も参加させていただきました。
昨日、初めての「交流会」がオンラインで開催され、参加させていただきました。地域も設立母体も規模も全く異なる全国の博物館の実務担当者が一堂に会して自由に話し合える機会はとても刺激的で、皆さん同じような悩みをかかえて奮闘しているのだなと思いました。

写真は当館のコメントを「ストーリーテリング」の技法で議事録代わりに楽しいグラフィックにまとめていただいたものです。ホワイトボードにマジックで書いていくようにデジタルツールでその場でどんどん書いていくのに驚きました。

最初は緊張していましたが、初対面とは思えないほど打ち解けて、オフィシャルの交流会が終わった後も、深夜まで話が尽きませんでした。

学校に行けない子供たちのためにできた「おうちミュージアム」ですが、日ごろ会う機会の少ない博物館関係者の大切なネットワークができたことに、今回の交流会で気づかされました。

今回は「ゼロ次回」で、来年1月に1次回が開催されるとのことです。
参加が楽しみです。

本が出来上がりました2020年12月14日

本ができました

日本ラジオ博物館の本『ラジオの技術・産業の百年史』が、完成して私の手元に届きました。ぶ厚いです(汗)。ゲラで飽きるほど目を通してきましたが、本になると印象がだいぶ違います。あらためてゆっくり読んでみようと思います。

本書は、当館に品物や資料を提供くださった多くの方々、出版社の方々をはじめ、当館を支えてくださった皆様のお力添えがあって世に出すことができました。この場を借りてお礼申し上げます。

書店に並ぶのは来週前半、アマゾンなどのネット書店にはもう少し経って来週末以降に並ぶようです。出版元の勉誠出版のネットストアだと、今週中の発送が可能とのことです。皆様ぜひご注文をお願いします。

電蓄のプレーヤを修理しています2020年12月19日

RE-45のプレーヤ部

館で展示しているRCA Victor RE-45型電蓄ですが、ラジオは鳴るのですが、レコードを聴けません。
モータのトルクがなくて針を下すと止まってしまいます。
冬休みの機会に修理することにして、プレーヤ部だけ外して持ってきました。
結果から言うと、油が切れていただけでモータはグリスアップと注油だけで復活しました。1920年代のアメリカ製品の品質はすごいです。
ピックアップも断線はなく、一応音は出ますが、専門家にオーバーホールを依頼することにしました。
まだ、ラジオ部の切り替えスイッチの修理が残っていますが、春からレコードもお聞かせできるようにできそうです。

読了しました2020年12月20日

私の本棚

自分の本ですが、今日、読み終えました。
「こうすればよかった」というところはありますが、大きな間違いは見つからなかったのでほっとしてます。
書棚に収めてみました。参考にした本と並んでるのが、なんか不思議です。
今週以降、本格的に世の中に出ていくことになります。楽しみです。

年賀状の準備中です2020年12月23日

年賀状
毎年恒例の年賀状の準備をしています。ご来館いただいたお客様、名刺交換した方、ご寄贈いただいた方、取材いただいたマスコミの皆様など、縁あって連絡先をいただいたすべての皆様に年賀状をお送りしています。年を追うごとに枚数が増えて、今年は300枚を超えました。
毎年ぶ厚い束を見るたびに、多くの皆様に支えられて運営できているということを実感する時です。

みなさま、ぜひ健康に注意されて、良いお年をお迎えください。

年の瀬を迎えて2020年12月25日

今年最後の週末を迎えています。博物館の改装工事と企画展の準備はまだ仕事が残っていますが、とりあえず年内は中止です。
ふだんから年末年始はあまり出かけないほうなので、「静かな年末年始」は別に苦ではないのですが、より静かなどこへも行かない年末年始になりそうです。

自著もそろそろお客様の手に渡ったようで、感想をいただいています。まずは「ぶ厚い」という声ですが(笑)。「静かな年末年始」の友にしていただければと思います。

自宅にいても企画展のチラシや出典目録作りなど、やれることはたくさんあります。大掃除もまだなのでまずはお正月の準備からスタートです。

ゼンマイ式ラジオを入手しました2020年12月30日

ゼンマイ式ラジオ

以前から探していた面白いラジオを入手しました。南アフリカ製のFreePlay "the wind-up radio" という、大型のラジオです。蓄音機のようなゼンマイがあり、これを巻き上げるとゆっくり回りながらマグネトー式発電機を回し、30分くらいラジオを聴くことができます。普通の「防災ラジオ」は、ハンドルを回して充電池を充電してラジオを聴くものですが、これは発電機が回っている間だけラジオを聴けるもので、充電式電池は不要です。
英国の発明家、トレバー・ベイリスが考案し、アフリカのエイズ対策のために正しい情報を伝えるために1994年に南アフリカで製品化したもので、アフリカ向けには支援物資として提供し、先進国向けには販売するというビジネスモデルが話題になりました。
今回入手したのは珍しい日本仕様です。日本でも新聞で紹介され、市販されたようですが、ほとんど話題になりませんでしたが、ちょうどこの頃阪神大震災が発生し、ラジオ用の電池も手に入らない事態になり、発電式ラジオが見直され、ハンドルで充電するタイプの防災ラジオがソニーなどから発売されました。
25年経ってアフリカでもスマホが使われるようになっていますが、このアイデアは色あせていないように思います。ちょっと大きいのですが、展示したいと思います。
(写真にはサイズの比較のために単一乾電池を置いていますが、電池は不要です。

大晦日です2020年12月31日

年越しそば

大晦日が暮れていきます。無観客の紅白が始まっています。
経験したことのない変わった1年でしたが、いつものとおりおいしい信州の新そばで年越しそばをいただきました。
いつもなら除夜の鐘を聞きながら初詣に行くのですが、今日は家で静かに過ごします。
とりあえず健康に年を越せることにまずは感謝です。