蓄音器の修理 (2)2021年02月11日

サウンドボックスの修理

蓄音器の修理の続き、モータはグリスアップと清掃で何とかなったので、サウンドボックスの修理です。このコロムビアNo9は分解が簡単なので助かります。ジュラルミンの振動板をゴムのリングではさんでいるのですが、ゴムが硬化してまったく役に立っていません。分解してゴムを自転車の虫ゴムに交換して組み直します。

テストするとまだびりついて音量も小さいです。針を取り付ける、いわゆる「トンボ」の部分を調整してガタを最小にします。これでびりつきは収まり、音が小さいのは、アームのバヨネット部のクリアランスが少し大きく、隙間が空いているのが原因のようです。テープやアルミ箔では厚すぎる隙間なので、固めのグリス(実は手近にあったメンタム)を塗って隙間を押さえて解決しました。

キャビネットにもゆるみがあります。蓄音器のキャビネットは楽器と同じなので隙間やゆるみは禁物です。いつものようにボンドとクランプで修理です。

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