ナショナルシャシー2021年04月21日

シャーシの清掃前後

ナショナルのシャーシが載ったミゼットのジャンクが出てきました。キャビネットは欠品と傷みがひどく、直せそうにありません。
シャーシも汚れと錆がひどく、真っ白になっています。ちょうどナショナルのシャーシに合うキャビネットがありましたので、2個イチするつもりでシャーシに手を入れ始めました。

まず、銘板の文字を読むためにCRC-556をかけます。556は、油を溶かすので、吹きかけると汚れて真っ黒になった銘板やパラフィンで固めたコンデンサなどの文字が浮き出てきます。型番はR-150、まだ松下無線ではなく、松下電器製作所となっています。トランスには、新規格の認定標章があり、昭和10年頃のものとわかりました。
最初は初期の黒いシャーシかと思ったのですが、クリーニングを済ませたら、後期型の茶色が出てきました。

お約束の低周波トランスを始め、修理の跡が多く、真空管をはじめ、欠品も多いので、メーカ品は適当な部品を使えないので大変です。形だけそれらしくするか、音が出るように直すか、思案のしどころです。