パナソニックを展示しました2021年05月30日

パナソニックの展示

第2展示室の入り口にコンソールラジオ ナショナルCF-745「パナソニック」(1957年)を展示しました。有名なナショナル8P-W1型スピーカ(通称ゲンコツ)を密閉箱に入れて、フィリップスから導入したばかりの12AX7 6BQ5でドライブする本格的なハイファイラジオです。ラジオ部分も広帯域IFTが使われ、AMラジオが音楽ソースだった時代を表しています(この年の末にやっとFMの実験放送が始まります)。7Wの出力を出すために大型の電源トランスと整流管5GK4が奢られています。

ラジオなのにレコードプレーヤを載せられる寸法になっているのは、プレーヤを内蔵した電蓄の税金が高かったことによる節税対策なのですが、それでも大卒初任給が1万円に達しない頃に4万円近い価格を付けていた高級機です。この年はこのような豪華なハイファイラジオがたくさんラインナップされ、ある意味テレビが普及する直前のラジオの絶頂期の製品です。

今では社名になった「パナソニック」ですが、「ワイドソニック」「ステレオソニック」などの多くの〇〇ソニックという愛称の一つにすぎませんでした。
この後輸出が本格された時にNationalが使えない米国向けなどにPanasonicが採用されてメジャーになります。

この元祖「パナソニック」ですが、一般には最初の製品は「スピーカー」という記述が多く、このラジオの事はあまり知られていません。
隠れた名機というところでしょうか。

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