トリネスコープを展示しました2021年07月11日

テレビの展示替え

県内のコレクターのご厚意で、ちょうど前の東京オリンピックが開催された1964年に発売された三菱電機の特殊なカラーテレビ「トリネスコープ」を展示しました。三原色の特殊な白黒ブラウン管を3本使って、画像を光学合成してカラー映像にするというもので、ちょうど3管式プロジェクターに似ています。

絵が明るく、低価格というところは良かったのですが、画面が6型と小さく、それも正面を向いた画面は光学系がある関係で30㎝以上奥まった位置に写っているということから、視野角が30度くらいしか確保できません。

これを家族で見ようとしたら、子供を膝に乗せて、夫婦で肩寄せ合ってと、実に仲睦まじい?景色になります。いくら高級な白黒テレビプラスアルファの価格と言っても売れなかったでしょう。

カラーテレビを低価格化しようと様々な新方式が世に出た時代でした。これも失敗したソニーのクロマトロン、ゼネラルのカラーネトロン(カタログのみ)と合わせて展示しました。

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