明治時代の資料を読んでいます2022年02月06日


企画展のために初期の無線の資料と格闘しています。コロナで休日は家にこもっているのでちょうどよいのですが・・・。
資料は日本初の電気の専門誌「電気之友」です。ほとんどは発電や電気鉄道の関係なのですが、電信・電話とともに20世紀にはいると無線電信の記事が増えてきます。

マルコーニやテスラが「時の人」だった時代、ちょうど日露戦争で無線の威力が伝わったころです。まだタイタニックは沈んでいません。ホワイトスター海運や、ライバルのキュナード社の客船にマルコーニの無線が付くという記事がありました。

真空管も鉱石検波器も存在せず、火花送信とコヒーラが実用品だったころの話です。

やはり当時の資料を読むと、時代の見方が変わってきます。一次資料とまではいかなくても、歴史書だけでなく、当時の資料を読むことは大切だと思いました。寄贈いただいてから10年近くたって初めてきちんと読みました。資料はいつ必要になるかわからないものですね。

興味深い誌面の実物を展示したいと思います。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://japanradiomuseum.asablo.jp/blog/2022/02/06/9461652/tb