火花送信機の実験セットを展示しました2022年07月03日

火花式送信機の実験セット

カモさんの観察だけでなくて博物館もやってます。

火花送信機の実験セットを展示しました。展示している明治時代の雑誌に載っている回路の通りに組んだものです。
電鍵を操作してスパークギャップに火花が飛ぶと手前に置いたAMラジオから放電の雑音が聞こえます。
送信機に同調回路がないので、ダイヤルのどこに合わせても同じレベルで受信できます。少しラジオを離すと聞こえない程度にしましたので、電波法違反にはならないでしょう。
こんな小出力の送信機ですが、コイルの一次電流は10A以上、DC12V25Aのスイッチング電源でやっと動かせるほどです。あえてアンテナ効率は落としていますが、火花式送信機の効率が非常に低いことがわかります。

受信機は新しい(20年以上たってますが・・・)トランジスターラジオですが、当時の受信機は、これも非常に感度が低かったので、巨大なアンテナと複雑な同調回路が必要でした。

実演をご希望の方は係員までお声がけください。