日経に載りました2021年02月02日


2月2日付日本経済新聞朝刊の文化面で当館をご紹介いただきました。
https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&n_m_code=141&ng=DGKKZO68706160R00C21A2BC8000
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2月中、松本市は「警戒期」です2021年02月04日


松本市も新規感染者が減り、感染警戒レベルが5から3(国のレベルとは違います)に下がり、県の医療非常事態宣言も解除されましたが、松本市は2月末まで「警戒期」として、引き続き注意を呼び掛けています。
3月中に日常を回復し、4月から通常通りとするスケジュールが発表されています。
当館の春のオープンは3月からの予定でしたが、現在検討中です。

キャビネットの直し (3)2021年02月06日

底板の直し

今日も昼間は暖かい週末です。
なんか似たような写真ばかりですが、今日は底板部分の直しです。底板の後ろのほうが外れていてグラグラです。隙間に木工用ボンドを注入していきます。上下左右を固定するのでクランプが複雑になります。妙なずれ方をしていないのでそれほど面倒ではありません。

キャビネットの修理 (4)2021年02月07日

ローヤルDAT-63

キャビネットの補修が終わったので、塗装を直しました。このキャビネットの塗装は細かいひびが入り塗装がはがれています。これは水をかぶったキャビの特徴です。表面を軽くペーパーでならし、着色用のニスとオイルで仕上げます。たいしてきれいにはならないのですが、完全にはがしてきれいに仕上げる腕はないのでここまでです。この処理もするべきでないという考えもあるかと思いますが、このままだと傷みが進みそうなので、保護するための最低限の処理にしました。もし、将来修復ができるときには元の状態を判断して直せるように、最低限にとどめています。

最後に、シャーシを載せて完成です。明らかにオリジナルとは違うツマミは外して、類似機種を入手した時に作ったレプリカが2個残っていたので取り付けました。キャビもダイヤルも基本同じなので、この判断は間違っていないとは思いますが、証拠はないので、レプリカを付けたことは記録しておきます。

蓄音器の修理2021年02月09日

蓄音器修理

気分を変えてポータブル蓄音器の修理です。コロムビアの202型、状態が今一つなので安く入手できました。とりあえずモータが回り、音が出ますが、モータの力が弱く、音も派手にビビります。

基本は分解して清掃、注油なのですが、困ったことになりました。
ターンテーブルが外れません。ターンテーブルはテーパではめてあるだけなので、引っ張れば外れるはずのですが、取れません。CRC-556をかけて置いておくくらいでは歯が立ちません。プレーヤーボードを外せばモータの注油はできるのですが、ターンテーブルの下にねじが1本あってボードごと外すこともできません。

壊す覚悟でシャフトの中央をハンマーでガンガン叩いてやっと外れました。これで分解できます。モータは固まったグリスと埃と錆で汚れてますが、ギヤの摩耗はそれほどなさそうなので何とかなりそうです。写真は大雑把なパーツクリーナでの清掃とグリスアップが終わった後です。

蓄音器の修理 (2)2021年02月11日

サウンドボックスの修理

蓄音器の修理の続き、モータはグリスアップと清掃で何とかなったので、サウンドボックスの修理です。このコロムビアNo9は分解が簡単なので助かります。ジュラルミンの振動板をゴムのリングではさんでいるのですが、ゴムが硬化してまったく役に立っていません。分解してゴムを自転車の虫ゴムに交換して組み直します。

テストするとまだびりついて音量も小さいです。針を取り付ける、いわゆる「トンボ」の部分を調整してガタを最小にします。これでびりつきは収まり、音が小さいのは、アームのバヨネット部のクリアランスが少し大きく、隙間が空いているのが原因のようです。テープやアルミ箔では厚すぎる隙間なので、固めのグリス(実は手近にあったメンタム)を塗って隙間を押さえて解決しました。

キャビネットにもゆるみがあります。蓄音器のキャビネットは楽器と同じなので隙間やゆるみは禁物です。いつものようにボンドとクランプで修理です。

蓄音器の修理 (3)2021年02月12日

蓄音器のテスト

部品の修理が終わったので組み立てます。モーターとボードの間のゴムワッシャは劣化して崩れていましたので、ゴムワッシャに交換します。外れなくて苦労したターンテーブルはシャフトと軸受けを磨いてグリスを塗っておきます。シャフトをたたいたので先端が変形してレコードが入らないので、削って整えました。ターンテーブルの下のネジは今後のために省略します(元々1本足りませんでした)。

組み立ててゼンマイを巻いても・・・動きません。元々モータが落ちかけた状態で調整されていたので、正規の位置にしたらガバナーが止まっています。速度調整レバーの調節ネジを再調整して回り出しました。

最初、適当なテスト用の針でかけていたところ、広域がきつめであまり音が良くなかったのですが、コロムビアの純正の針に交換したらずっと良くなりました。蓄音器はシンプルな分、針が音に与える影響が大きいです。

12インチ盤を片面かけられましたので、1丁ゼンマイのモータとしてはとりあえず合格でしょう。メッキの状態が悪いので展示には向きませんが、実用には良い感じです。

4月3日より開館します2021年02月13日

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県内の感染状況は安定していますが、警戒宣言発令地域との往来は自粛が求められています。当館は3月6日開館を予定していましたが、初日が警戒宣言期間に入っていること、および改装工事と企画展の準備が間に合わないことから、4月まで開館を延期し、4月3日(土)から開館します。今後の感染状況によって変更する可能性はありますが、この日程を目指して準備を進めていきます。

開館期間については、昨年は11月までしたが、今年は少し延長して12月第2週までとしました。

「小さいとこネット」に入れていただきました2021年02月17日


小規模ミュージアムネットワーク(小さいとこネット)の仲間に入れていただきました。人員や予算の悩みを抱えながらも奮闘する全国の小規模なミュージアムを中心とした関係者のネットワークです。これから情報を共有して運営に生かしていけたらと思っています。

改装工事再開2021年02月23日

追加施工した棚

2月も終わりに近づき、県内の感染状況もかなり下火になりました。
年末に中断してから2か月、やっと改装工事を再開できました。
既製品のガラスケースを撤去し、造り付けの展示棚を作りました。

これまでは、あり合わせの机の上に既製品のケースを置いたので奥行きがありすぎて通路が狭くなっていました。壁の関係でまだ少し出っ張ってはいますが、だいぶ良くなりました。追加したケースの半分は仕切りを入れて、寄贈品展示コーナーにしました。

これで完成、だったのですが、注文したガラスの寸法を間違えました。ガラスの幅を伝えたつもりが、棚の幅を伝えてしまったようで、ガラスが長すぎました、あわててガラス屋さんに切ってもらう算段する羽目に・・・。

来月に入ったら企画展の展示作業に入ります。