エナメル線の起源 ― 2022年02月13日

週末は自宅にこもって明治時代の雑誌『電気之友』を読んでます。雪が降りそうで寒いですからね。
明治39(1906)年9月号に、ドイツ、アルゲマイネ(AEG)社が新絶縁線の「エナメル線」を発売したという記事がありました。今ではなんでもない当たり前の物でも、何事も最初があるのですね。
ラジオが始まったころはエナメル線より絹巻線のほうが一般的なので、ここまで古いものとは思いませんでした。本来は、被覆が薄いために高圧大電流の発電機などの巻き線を高密度に巻くためのものだったようです。細い線がなかったのか、高価だったのか、理由はわかりませんが、日本では1930年代から一般的になるようです。
ということは昨年はエナメル線発売115周年記念?。誰もお祝いしてくれなかったようですがAEGに感謝しないといけないですね。
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