オープンしました2022年03月19日

ラジオのはじまり展

3月19日、冬季休館を終えて、ぶじオープンしました。企画展「ラジオのはじまり」展では、電波を使い始めてからラジオ放送が始まるまでを取りあげていますが、初期の火花式送信機のコーナーではアマチュア無線のご先祖様の機器を展示しています。

日本では真空管式になってからアマチュア無線が認められましたが、アメリカでは火花の時代から始まっていますので、この時代の機器も残っています。長波が主流の時代に、遠くへ飛ばないと思われていた1MHzより上の短波帯をアマチュアに割り当てていました。そうしたら、アマチュアが手作りした小さな送信機で大西洋を横断した交信ができることが実証されたのです。まだ電離層反射が発見されていない時代にアマチュアの実験が電波利用の新しい世界を切り開いたわけです。

アマチュア無線が公式に認められているのも、この功績があってのことです。電波を使い始めたパイオニアたちの機器をご覧いただければと思います。これから暖かくなる春の松本に、皆様お越しください。