特別展の準備、進んでます2017年03月05日

DM準備中
「古典ラジオの世界」展の準備もだいぶ進んでいます。展示の準備が一段落したので、次は関係者やお客様にお送りするDMの準備です。展示台の上でせっせと封筒につめています。

展示内容や順序が固まらないと出典目録を作れないので、この作業はいつもぎりぎりになります。やっと展示と目録の原稿を突き合わせて確認、修正作業が終わったので、印刷屋さんに発注できました。

後は展示の調整と確認、最後の仕上げだけになりました。

特別展、始まりました2017年03月25日

去る18日より特別展「古典ラジオの世界」がスタートしました。
ラジオ草創期の逸品を選りすぐって展示しています。
皆様ぜひお越しください。

シャープの1号機?を展示しました2017年03月25日

現在のシャープの前身、早川金属工業研究所のごく初期の鉱石ラジオを常設展に展示しました(写真右のセット)。
大正末期から昭和初期のものと思われます。シャープの初期の製品については資料が非常に少なく、これも詳細は不明です。シャープが保存している1号機と類似点が多いので、同時期に発売されたものの一つと思われますが、確証がないため、1号機とはしていません。なお、初期の製品には、早川のTマークはありますが、シャープとは表示されていません。シャープの商標登録に時間がかかったためといわれます。
これで、松下と早川という関西系の大手メーカ2社の初期の製品を展示することができました。

工芸の五月2017に参加します2017年03月29日

工芸の五月公式ロゴ
松本は工芸品の製作が盛んな土地です。「工芸の五月」は、松本市内の美術館、博物館、ギャラリー、クラフトフェアなど50以上の施設が参加して、工芸に関する企画展などを開催するものです。当館は2015年以来参加させていただいています。

工場で量産されるラジオは工芸やクラフトとは違う世界では?と思われるかもしれませんが、大量生産の電気製品も、それがたとえコンピュータを使ってデザインし、自動機で生産していたとしても、それは「人間」が作ったものです。SFの世界のようにコンピュータが勝手に自動機で生産するようになれば話は別ですが、人間が企画、設計、生産する限り、それは「クラフト」だと考えます。戦前までは「工芸」という言葉には工業デザインの意味も含まれて使われていました。

今開催中の特別展「古典ラジオの世界」では、手作りの実験段階から工業製品へと変わっていく1920年代のラジオを取り上げました。今見ると、どこか優雅で手作り感にあふれたラジオたちですが、これらが当時のハイテク製品だったのです。人間が作り、買い、使ってきた工業製品としてのラジオの歴史を感じ取っていただけたらと思います。