電蓄の修理(4) ― 2021年04月01日
電蓄の修理ですが、大体のコンデンサを交換し、中間周波の6D6を交換し、何とか受信できるようになりました。
ただ、周波数が下がるとだんだん感度が下がり、700kHzより下の局が全く受信できません。どうやら局発が止まっているようです。
こうなると、発振回路のコンデンサが怪しくなってきます。発振コイルからグリッドとの間に入っているマイカコンデンサが、まだ古いままです。
マイカは一見丈夫なようですが、意外に吸湿して不良になりやすいものです。セラミックコンデンサに交換したら無事に500kHz台のNHK第一も受信できるようになりました。
3点調整を行ってだいぶ良くなりました。まだ少し感度が低いようです。
後は注文している部品が届いてからです。
電蓄の修理(5) ― 2021年04月02日
今日はサブシャーシを製作しました。この電蓄のスピーカはナショナルのフィールド型ですが、シャーシにフィールドの電源がなく、出力トランスもありませんでした。スピーカの配線もなぜか付いていませんでしたが、たぶん、フィールドエキサイタと出力トランスを載せたシャーシがスピーカーボックス部の床に載せてあったのではと思います。
ということで、あり合わせのラジオのシャーシを使って組み立てました。
スピーカはパーマネントを使うつもりなのでエキサイタは省略し、Rexのハイファイ用出力トランス(ちょっと贅沢ですが)を載せて、アンテナ端子の端子盤をスピーカ端子にしました。
オープンしました ― 2021年04月03日
季節はずれの暖かい日になりました。
予定より遅れましたが、無事オープンできました。
初日だけ(当然ですが)「本日より」の札を出します。
毎年使うのですが、いつもどこかに行ってしまって作り直してます(笑)。
初日は5名のお客様にご来館いただけました。
コロナの状況は心配ですが、とりあえず無事スタートできたことに感謝です。
松本は桜が満開です ― 2021年04月05日
日曜日、松本城の桜は満開でした。いつもなら10日頃から咲き始めてゴールデンウィークの前くらいまでが見ごろなのですが、今年は本当に早いですね。週明け以降は少し冷えるようですが、これがいつもの気温らしいです。
春になりました ― 2021年04月11日
良いお天気で暖かい週末です。博物館のあるお屋敷の庭には、春の花が咲き誇っています(ここは一般の方は入れません。ごめんなさい)。普段なら桜もがやっと咲く時期なのに、チューリップが咲いてしまっています。本当に今年は季節が早く進んでいます。
松本市ではまだ少ないですが、県内のコロナの感染者も増えています。
松本市は5月に予定していた成人式を中止しました。
GWはどうなっているでしょうか。心配です。
常設展のリニューアル ― 2021年04月13日
常設展は、なかなか展示品の入れ替えができません。収蔵品はたくさんあっても、内容とコンディションが展示に相応しいものはなかなかないものです。
そこでちょっとしたリニューアルですが、パナペットのカラーバリエーションを増やしてみました。このようなプラスチックのカラフルな家電は70年代の流行です。今見ると、軽さや安っぽさを感じるものですが、高度成長の時代は、このような「明るく」「近代的な」ものがもてはやされました。
実際に、隙間だらけで障子が入った民家は寒くて薄暗く、暮らしやすいものではありませんでした。しばらく前まで使っていた炭火のすすで汚れた「古民家」は嫌われ、新建材で覆い、畳に安っぽいカーペットを敷き、ペラペラのカーテンを付け、蛍光灯で明るく照らして喜んでいました。
そこにテレビなどの家電を入れて生活を「近代化」したのです。
私は子供のころ、こんな家がきれいになり、アルミサッシで隙間風がなくなるのを体で感じていたので、当時の人々の気持ちが良くわかります。
小さな展示品一つから、当時の空気を感じていただければと思います。
ナショナルシャシー ― 2021年04月21日
ナショナルのシャーシが載ったミゼットのジャンクが出てきました。キャビネットは欠品と傷みがひどく、直せそうにありません。
シャーシも汚れと錆がひどく、真っ白になっています。ちょうどナショナルのシャーシに合うキャビネットがありましたので、2個イチするつもりでシャーシに手を入れ始めました。
まず、銘板の文字を読むためにCRC-556をかけます。556は、油を溶かすので、吹きかけると汚れて真っ黒になった銘板やパラフィンで固めたコンデンサなどの文字が浮き出てきます。型番はR-150、まだ松下無線ではなく、松下電器製作所となっています。トランスには、新規格の認定標章があり、昭和10年頃のものとわかりました。
最初は初期の黒いシャーシかと思ったのですが、クリーニングを済ませたら、後期型の茶色が出てきました。
お約束の低周波トランスを始め、修理の跡が多く、真空管をはじめ、欠品も多いので、メーカ品は適当な部品を使えないので大変です。形だけそれらしくするか、音が出るように直すか、思案のしどころです。
ゴールデンウィーク期間中の対応につきまして ― 2021年04月27日
当館はゴールデンウィーク期間中、4月29日から5月5日まで開館の予定です。
ただし、館内が狭いため、5名以上でのご来館はお控えくださるようお願いします。
また、期間中特にイベント等は実施しません。企画展も年末まで開催しますので、特に感染が拡大している地域等、遠方からのご訪問を計画されている方は、状況が落ち着いてからお越しくださるようお願いします。
また、感染状況によっては臨時閉館することもありますので、事前にホームページ等でご確認ください。
新緑が鮮やかになるこの良い季節に積極的にお招きできないことが本当に残念ですが、まずは感染拡大防止第一で運営していきたいと思います。当館のネットミュージアムも有効にご活用ください。
最近のコメント