梅雨空でも元気です2021年07月01日

梅雨のカモ

毎日梅雨らしい雨の日が続いています。カモさんのひなたちも、お母さんが見守るそばで、少し寒いのかひとかたまりになって休んでいます。そろそろ羽毛から羽に生え変わるようです。かわいいです。

7月22日は開館になりました2021年07月11日

開館の表示

今年限りの臨時の祝日の7月22日は、閉館とお知らせしましたが、ボランティアのご協力により、開館できることになりましたのでお知らせします。

トリネスコープを展示しました2021年07月11日

テレビの展示替え

県内のコレクターのご厚意で、ちょうど前の東京オリンピックが開催された1964年に発売された三菱電機の特殊なカラーテレビ「トリネスコープ」を展示しました。三原色の特殊な白黒ブラウン管を3本使って、画像を光学合成してカラー映像にするというもので、ちょうど3管式プロジェクターに似ています。

絵が明るく、低価格というところは良かったのですが、画面が6型と小さく、それも正面を向いた画面は光学系がある関係で30㎝以上奥まった位置に写っているということから、視野角が30度くらいしか確保できません。

これを家族で見ようとしたら、子供を膝に乗せて、夫婦で肩寄せ合ってと、実に仲睦まじい?景色になります。いくら高級な白黒テレビプラスアルファの価格と言っても売れなかったでしょう。

カラーテレビを低価格化しようと様々な新方式が世に出た時代でした。これも失敗したソニーのクロマトロン、ゼネラルのカラーネトロン(カタログのみ)と合わせて展示しました。

すっかり大きくなりました2021年07月15日

カモの親子

カモさんのひなは今年も立派に育ちました。梅雨空の雨の中、静かに休んでいます。まだ親子で一緒に過ごしていますが、梅雨明けとともに巣立ちの季節になります。今年の観察日記もそろそろ終わりです。

電蓄の修理-続き2021年07月17日

きれいに光ったマジックアイ

完成したと思った修理中の電蓄ですが、マジックアイが動いていませんでした。バイアス用の1MΩが切れていたので交換。この抵抗は切れやすいようです。これで外部アンテナをつなげばしっかり閉じるようになりました。

球も暗いので交換。貴重な6E5-Dの程度の良いものが見つかりました。東洋独自の品種ですが、中央部にダイヤ状の飾りがあってきれい・・というだけのもので、普通の6E5と互換性があります。

大事に使わないといけないのですが、この電蓄はピックアップに切替えるとマジックアイが消えるようになっているので、消耗を防げます。

スピーカーも、本来予定していたJENSENは、立派すぎてバランスが悪いので、ナショナルの10インチを選んでテストしました。

電蓄の修理-続き2021年07月19日

完成したダイヤル

シャーシの仕上げの最後はダイヤルの糸掛け。一番不得意な作業です。何度やっても上のほうで滑ります。高い周波数はあまり使わないのでこれで良しとします。

ダイヤルの針も付けました。サイズが合わなかったので針を作り直しました。

ちなみにこのダイヤルのメーカは菊水電波。今では測定器や電源のメーカとして知られていますが、祖業はダイヤルやケースでした。

電蓄を展示しました2021年07月24日

展示した電蓄

修理を続けていた電蓄を展示しました。組み立てると重くなるので、プレーヤとシャーシ、スピーカを先に運び込み、最後にキャビネットを運んで館内で組み立てました。

怪しげなドアスイッチをパスしたのは良かったのですが、おかげでプレーヤの照明が消えなくなりました。プレーヤのコンセントを電源スイッチを通るように直しておけばよかったのですが。展示しているときはふたを開けたままで、閉館時には元の電源を落としてしまうので、とりあえずこのままにします。

今度のはピックアップもOH済み、スピーカも少し新しめのナショナルの10インチを使いました。これでやっと42p-pの電蓄らしい迫力ある低音が出るようになりました。お客さんがいないときは収蔵庫から持ってきたSPレコードを大音量でかけて遊んでました。ご希望があればお聞かせします。

コロムビアRG-700を展示しました2021年07月25日

コロムビアRG-700

高い青空にせみ時雨、真夏の博物館はエアコンをかけてはいますが、そこは土蔵のメリットで少し涼しいです。

第2展示室に柳宗理の名作、コロムビアRG-700型卓上電蓄を展示しました。1952年とは思えない進んだデザインの電蓄は外観を変えずにRG-701型に代わって1957年頃まで販売されました。

この機種は第1回工業デザインコンクールの第一席に選ばれたもので、コンクールの協賛企業の課題に答える形でデザインされました。コンクール第一席の柳宗理の銘板が本体背面に、メーカのプレートがプレーヤ部に、それぞれ同じ大きさで付けられています。

このデザインを生かすためにシャーシの位置が高く、フォノモータの前に回り込むように配置されているので整備性にしわ寄せがきてしまっています。