ミゼット型の展示を補強しました ― 2021年08月24日

スピーカが別れた形のラジオ(右:ナショナルR-51型)から屋根が丸い形のミゼット(左:シャープ37型)につながる変化はかなり唐突なものに感じます。この間のつながりを示すものとして、過渡期のモデル(中:シンガー)を展示しました。金属製のミゼットという変わったものです。肩の部分の段の部分に、スピーカが別れていたころの名残が感じられます。
実は松下の自社開発1号機として東京放送局の懸賞に出した試作品は、このシンガーのような金属キャビネットのミゼット型でした。
全国で発売することを考えて少し保守的なデザインで市販したら、すでに旧式になっていました。
実はこの3台は同じ年に発売されました。アメリカで1925年頃から1929年にかけて進んだ変化が、5年遅れてラジオが始まった日本にはいっぺんに入ってきました。混沌とした変化の激しい時代を物語っています。
デザインの流れが少しわかりやすくなったかなと思います。
コメント
_ 黒田 龍哉 ― 2021年12月01日 02:07
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突然で誠に申し訳ございません。
実は此方のナショナルR-51型の当選号ラジオを10年前から探しており、憧れの品でした。もし宜しければの件で御座いますが当方の国産の古典エリミネーター式真空管ラジオのレストア整備済(ラッパホーン付)を二台差し上げますので、R-51型を御譲りして貰えませんでしょうか?
送料は双方負担します。御返信は当方のYahooメールアドレスに御返信貰えましたら幸いで御座います。
kojikojj1128404_0526@yahoo.co.jp