ゼンマイ式ラジオを入手しました2020年12月30日

ゼンマイ式ラジオ

以前から探していた面白いラジオを入手しました。南アフリカ製のFreePlay "the wind-up radio" という、大型のラジオです。蓄音機のようなゼンマイがあり、これを巻き上げるとゆっくり回りながらマグネトー式発電機を回し、30分くらいラジオを聴くことができます。普通の「防災ラジオ」は、ハンドルを回して充電池を充電してラジオを聴くものですが、これは発電機が回っている間だけラジオを聴けるもので、充電式電池は不要です。
英国の発明家、トレバー・ベイリスが考案し、アフリカのエイズ対策のために正しい情報を伝えるために1994年に南アフリカで製品化したもので、アフリカ向けには支援物資として提供し、先進国向けには販売するというビジネスモデルが話題になりました。
今回入手したのは珍しい日本仕様です。日本でも新聞で紹介され、市販されたようですが、ほとんど話題になりませんでしたが、ちょうどこの頃阪神大震災が発生し、ラジオ用の電池も手に入らない事態になり、発電式ラジオが見直され、ハンドルで充電するタイプの防災ラジオがソニーなどから発売されました。
25年経ってアフリカでもスマホが使われるようになっていますが、このアイデアは色あせていないように思います。ちょっと大きいのですが、展示したいと思います。
(写真にはサイズの比較のために単一乾電池を置いていますが、電池は不要です。